Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

アサイメントの結果 その2

こんにちは。日に日に夏らしくなってきていますね。雨の日がとても多いことで有名なオランダでも晴れて暑い日が続いていています。私の部屋は午後から日光が入るので毎日部屋が暑くなります笑。今日は前回の記事に続いて後期にあったエッセイのアサイメントの結果についてお話ししたいと思います。前回の記事はこちらからどうぞ。

 

netherlands-university.hatenablog.jp

 

 

3本のエッセイ

私は後期大きなエッセイの課題が3つありました。他に200ワードほどの課題やプレゼンは後期の途中にあったのですが、エッセイの課題はすべての授業が終わってからテストの前までの期間に集中していました。ということでテスト前はテスト勉強と同時にこのエッセイを全て書き上げなくてはならず、5月上旬から半ばまではかなり忙しい日々でした。

 

ヨーロッパの文化と言語の授業でのエッセイ

さて前回2つのエッセイについてお話ししたので、今日お話しするのがラストのエッセイです。ちなみにこのテーマが1番好きで1番力を入れて書いたエッセイでもありました。テーマはヨーロッパ文化、もしくは言語に関する事象を1つ選びそれを分析するというものでした。この事象は例えば、ポスター(選挙ポスターも含む)やあるエリアの看板の言語分布、風刺画、国歌や詩の一説などなどヨーロッパに関することであればほぼほぼ何でもありでした。私が選んだのはprotect the European Unionというプロジェクトのポスターの言語分析でした。このプロジェクト自体についてはこちらにリンクを貼っておきますが、概要は2017年にあったオランダ、ドイツ、フランスの選挙においてEUを応援する候補者を!というプロモーションで、EU公用語23カ国語のバージョンで作られたものです。(ちなみに公用語は全部で24カ国語ですが、アイルランド語だけは抜けていました。これはアイルランドでは英語がメインであり、たとえ公用語でも広く使われていなかったためと思われます。)

https://tillmans.co.uk/protect-the-eu

私は主に各言語への翻訳の正確さと違いがどのように読み手に影響するのか、そしてこのようなポスターがどのようにヨーロッパ共通のアイデンティティの形成に役立つのかについて分析しました。例えば、翻訳ではある言語では「ヨーロッパの国々がともに動けば乗り越えられる」と書いてあるところ、他の言語では「人々がともに動けば乗り越えられる」と書かれていました。この「人々」ではヨーロッパの人々とは限らないので、ヨーロッパ共通のアイデンティティの形成には不十分であり、どの言語で読むかによってこの共通のアイデンティティ形成の効果が違ってくるというような分析をしました。個人的にはこの分析はとても楽しくエッセイもかなり満足のいく出来となりました。そして評価も8.1/10と他の2つのエッセイと比べて良い評価をもらいました。分析単体だけでいえば9/10をもらったのですが、結論が弱かったため8.1/10となりました。でも分析で9をもらえたのはとても嬉しかったですし自信につながりました。今後の大学での専攻もこの辺りの分野ができたらなと今から思っています。

 

 

デン・ハーグでは先日オランダ政府のコロナ対策批判のデモが一部で過激になり、警察が介入するまでの騒ぎになっていました。ニュース記事はこちらから

https://www.euronews.com/2020/06/21/dutch-police-use-water-cannon-to-disperse-the-hague-protest

https://www.nytimes.com/aponline/2020/06/21/world/europe/ap-eu-netherlands-protest-.html

規制もだんだん解除されてきている中人々の不満も一部では広がっているみたいです。ではまた!