Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

言語学習

こんにちは。オンラインとはいえ大学が始まり、毎日講義を受けたり、リーディングをこなしたり、アサイメントを提出したり、やらなければならないこと、というかやりたいことがあるのが良いなと思いつつ忙しくしています。大学を変えて予期していた、たくさんの変化を感じていますが、予期してなかった変化もたくさん感じています。その中でも大きく感じている変化はドイツ語のクラスです。なので今日は言語学習について思うことを話そうかなと思います。

 

言語学習の違い

私は日本語が母国語です。ドイツ語は3分の1程ネイティブ感覚がありますが基本的にはドイツ語そして英語は後から身につけた言語です。英語を始めたのは幼稚園くらいの頃だったと思いますがそこから高校入学までは基本的にはテキストを使って文法をやり、テキストの中の課題を使って会話表現をやってみるといった形だったと思います。高校に入り少しずつ英語を使って何かを勉強したりテキスト以外の教材をもとにプレゼンや発表をすることがありました。私の通っていた高校では異文化理解というクラスがあり、英語で宗教のことを勉強したりと、公立高校にしてはユニークだったなと振り返って思います。もちろんこれらの授業と同時に教科書を使っての文法と会話の授業もありました。私はベースは中学くらいまでの文法の授業で身に付けましたが、それ以降文法はかなり苦手かつ感覚で考え始めるようになったので話している時の文法のミスはほっときつつ話すようになりました。(今も正直そんな感じです)

ドイツ語も勉強していた時はほとんどがテキストベースで英語と似たり寄ったりでしたし、Leiden大学のクラスもそんな感じでした。Groningen大学のドイツ語のクラスを受け始めて違いを感じました。GroningenではB1くらいのレベルからテキストや文法はほとんどなしで毎週あるテーマに沿って、ドイツ語でそのテーマについて調べて授業でディスカッションをして、その中でわからない単語は自分で単語帳にするという形です。テーマも簡単なわけではなく、重国籍の話だったり、第2次世界大戦後でのソビエト連邦での強制労働の話だったり、男女での雇用の差だったりかなり深いところまで話します。さらに毎週テーマに関連する映画をみんなで1本見て映画の分析をしたり。ある意味テキストでドイツ語で勉強するよりドイツ語を読んだりする時間は増えた気がしています。

どの言語学習が良いなどはもちろん一概には言えませんし、1クラスのサイズの違い、学校においてはプログラムや指導要領に基づいてどのように組み立てるか、なども関わってくるのでどこも違いますが、個人的にはGroningenのプログラムは気に入っています。特にある程度の文法と単語の基本的な知識があればこの形の授業にはついていけるのではないかと思います。ただ、細かい文法のミスはそのままに話は進んでいくのでアカデミックな場面特に論文を書くときはかなりの添削が必要になってくるのではないかなとは思っているのでその点の文法などへのフォローはあってもいいかなとは思います。英語学習も日本ではアクティブラーニングと言われ始めて改革がなされていますが最終的には理想論ですが学生それぞれが学びやすい方法で学べたらいいなと思うので、若いうちに様々なタイプの言語学習に触れられる機会があればいいのかなと思います。

 

 

大学生活2週目が終わろうとしています。始まってしまうとあっという間に過ぎていきますね。私は7週目までが授業で8.9週目がテスト期間になります。ゆったりはしていられませんが、今セメスターの目標は勉強と生活のバランスを取ることなので、自分のやりたいこともしたいなと思います。ではまた!