Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

後期の選択授業

こんにちは。私が住んでいるところではだんだん寒くなってきました。実家がある北海道ではもう雪が降っているみたいで、それよりかは暖かい日々を過ごしています。今日は私が最近授業で話したことと、後期の講義登録のお話をしたいと思います。

 

かわいそう?

先日授業で人種差別について議論する機会がありました。そこでグループメンバーがほとんどヨーロッパから来ている学生だったため、教授が私にアジア人としてヨーロッパに来てから人種差別を感じたかどうかについて聞かれ、意見を求められました。最近の大学ではヨーロッパ側からの視点で見すぎないよう、出来るだけ外側からの意見を聞こうということだったのだと思います。私個人としてはもちろんヨーロッパでアジア人として人種的に差別的な行為をされたことはゼロでないですが、かといってアジアでヨーロッパ系への差別がない訳では無いので、どちらにもあることであり、地域はここでは大事ではないと意見しました。しかしかなりのヨーロッパ系の学生が歴史的にヨーロッパから来た人が他の地域で人種差別をした例が沢山あるので、同じには扱えない、ヨーロッパ人以外の人が受けている差別の方がかわいそうだと言われました。これを聞いてちょっと私の心の中で火がつきました笑。いやいや、かわいそうという発言こそ少し差別的ではないかと。そのつもりはもちろんないでしょうが、かわいそうというのはどちらかというと、上の立場から他を見ている形であり、それこそヨーロッパ中心主義ではないのかと。結局どちらも譲らずそのまま議論は終わりましたがどうも不完全燃焼な議論でした。みなさんはどう思われますか?

 

 

後期の講義登録

先日、後期のための履修登録をしました。これは次の1月から6月までの授業の分です。私はドイツ語をもう専門言語として選択しているため、ドイツ語を続けることは決まっていました。ということで私が選べたのは他の2シリーズでした。そのうちの1シリーズは 1.言語学 2.政治学 3.文学専攻のうち1つを選ばなくてはならなく、この選択は自分の興味のある分野、言語学を選びました。残りの1つのシリーズはランダムに教科を1つに選ぶか、新しい言語を1つ選ぶか、先程の3つのうちからもう1つ選ぶかでした。もう1つ言語を始める自信は自分の時間的にもなかったので、ランダムに教科を選ぶか政治学を選ぶかで迷いました。でも、私は政治でアピールに使われる言語やメディアの使い方にも興味があったので、言語学とうまく結びつけられると思い政治学を選びました。特に最近の極右政党は言語をうまく使い支持者を増やしていると思っているので、そこのテーマについても調べてみたいなと思っています。なので1月からはドイツ語の他に言語学のシリーズと政治学のシリーズを取ることになります。どんどん講義が自分の興味のあるフィールドに絞られてきているのでどちらも楽しみです。実は今期にある文学専攻の基礎授業は苦手で今とても苦戦しているので文学系をもうしばらく勉強しなくて済むことに喜んでいます笑。

 

あと数週間でクリスマスですね。私もせっかくなので小さいですが家でクリスマス飾りを出してみました。休みまで後2週間頑張りたいと思います。ではまた!

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