Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

path-dependency

こんにちは。前回の記事からすっかり時間が経ち4月になってしまいました。先日日本で桜が咲いたというニュースを見て季節の流れを感じています。今日はこちらではイースターです。とは言っても私は木曜日に控えているテストと金曜日までのエッセイを抱えているのでひたすらパソコンと向かい合っています。今日はその書いているエッセイについてお話ししてみたいと思います。

 

Final Essay

今期取っていたEUについての講義の成績は試験ではなく最終のエッセイで評価されます。自分で好きなテーマを選んでそれを講義中に学んだ学説2つ以上を使って分析するという課題です。私はEUとドイツの脱炭素化社会への動きとそれにおける原子力発電の役割について書いています。ドイツはヨーロッパで福島の原子力発電事故の後1番最初に2022年までの脱原発を決めた国でもあります。しかしEU諸国の中では原発はまだまだ使われており、脱炭素化への動きの中でCO2を排出しないエネルギー源として再生可能エネルギーと並行して使おうとしている国もあります。先週までに一通り書いたのですが、何か気に入らなくて、書いたものに修正を入れるか、1から書き直すか迷っていました。今週の頭にようやく覚悟を決めて1から書き直し、今日大体書き終わりました。まだまだ細かい修正はあるのですが、ようやく内容は定まりました。扱っている学説の中でPath-Dependencyという概念が出てきます。

ja.wikipedia.org

これは一度大きな選択をしたらその先の選択肢はどんどん狭まっていくということで、端的に言えば、一度道を選んだら大きなことが起こらない限りその道から逸れることは難しいというコンセプトです。EUで言えば、欧州委員会などは最初に組織的に組み立てあげられた時から、その役割や動きなどは決められていて、それ以外の発展は難しいことなどがこのコンセプトに当てはまります。私はこれを書きながら自分のエッセイもそうだなと思いました。今回に限らずですが、一度書き上げてしまうといくらそこから修正しようとしてもなかなか大きな修正をすることは難しいのではないでしょうか。私も自分で組み立てたものにとらわれてしまっていましたが、最初から書き直すことで満足いく修正ができました。高校時代はよくダメ出しを食らって最初から書き直すということはよくしていたのですが、最近はあまりしていなかったことを少し反省しました。あの当時はそのプロセスと必死感が大変でもあったのですが楽しくもあり、今振り返ってみても良かったと思えることばかりです。なので今も時間がないことを言い訳にせず、満足いくまで粘り続けることだったり、ダメならやり直すということをもう少し意識的にやりたいなと思いました。

 

 

 

先日この記事で書いた、ドイツ語のプレゼンの評価が返ってきました。7.75と2ブロック目よりも評価が上がっていて嬉しかったです。内容的には8.5をもらえていたので満足です。 

netherlands-university.hatenablog.jp

 テストまで後数日!とりあえず今は勉強をして来週末は少しゆっくりしたいなと思います。ではまた!

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ほんの少しのイースター気分