Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

夏休み

 こんにちは。なかなかブログを書く余裕ができず1ヶ月ほど空いてしまいました。私はようやく後期が終わり今日から夏休みです(もちろん追試がなければの話ですが笑)4ブロック目では試験はなかったのですが、その代わりエッセイを2つ書かなければならず忙しい日々でした。今日は私が書いた2つのエッセイについてお話ししてみたいと思います。

 

方言と教育

1つ目のエッセイは社会言語学の授業のものでテーマは言語態度についてでした。言語態度とは人がある1つの言語に対してどのような考えを持っているかという研究で、私はドイツのある方言がどのように人々から考えられていて、教育は人の言語態度にどのように影響するかというリサーチをしました。ドイツでは戦後教育の場で方言を使うことは禁じられている学校が多くあったのですが、それが90年代くらいから方言の保護を目的に教育の場での使用を促進する動きが出ました。この方針が若い世代の言語態度に影響を与えて、方言に対する印象をよくしたのではないかという仮説のもとインタビューをしました。インタビューを正式にしたのは初めてだったのですがインタビューよりもそれを全て書き起こすのが大変でした。ちょっとした間なども書き起こすのは想像以上の労力でした。よく書き起こすのはインタビューの3倍かかると言いますがそれ以上でした笑。でも教育言語学にもとても興味があるのでとても楽しいリサーチで最終的にワードカウントが多すぎて減らすのがとても大変でした笑。

 

極右政党と言語

こちらも言語関連のリサーチでしたがこのエッセイは政治学のためのエッセイでした笑。ドイツの極右政党がどのような表現を用いて反移民政策をアピールしているのかのリサーチだったので、マニフェストやキャンペーンビデオを見てどのような言葉を使ってドイツの文化やアイデンティティを守ろうとしているかを調べました。自分の意見に沿わないマニフェストや差別的な文章を読み続けるのはとてもエネルギーが必要でとても消耗しました。ただ確実に直接的な表現を用いらなくても効果的にドイツ人のコミュニティーをアピールして排他的な政策を打ち出し自分たちの身は守りつつギリギリのラインで差別的な表現を使っていました。これがドイツ社会に不満を抱いている人に効果的にはまって2017年の選挙で票数を伸ばす1つの要因になったのではないかと結論づけました。いろんなリミットのせいでソーシャルメディアでの表現を調べることができなかったのでそれが残念なところではあるのですが、長さ的にも今期一番時間がかかったエッセイだった気がします。まだどちらも成績が出ていなくてソワソワしているので早く結果を見て落ち着きたいものです笑笑。

 

 

9月頭までの夏休みが始まりまったのですが予定をまだほとんど入れていないので何か夏休みにすることを決めたいなと思っています。しばらくは英語の論文から少し離れたいとは思っていますが。とりあえず読みたかった本を片っ端から読もうと思います。あとはどちらのエッセイもいい成績が取れていることを祈るだけです笑。ではまた!