Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

キプロス3日目

こんにちは。遂に月曜日にキプロスに到着し、今日で3日目。新鮮な気持ちを忘れないためにもブログに今思うことを残しておこうかなと思い更新してみました。もしよろしければお付き合いください。

 

文字すら読めない国へ

キプロスの首都ニコジアに来て3日目。ギリシャ語が話されているキプロスの南側で、初めて文字すら全く読めない環境に未だ少しドキドキしています。なんせ私のギリシャ語の知識はありがとう(Ευχαριστώ)くらい。お店などで英語で話しかければ大体みんな英語を話してくれるのですが、めちゃくちゃ英語が話せる国オランダで過ごしていた私はちょっと萎縮気味な気がします。まずはギリシャ語の文字を真剣に覚えなくてはと思っています。

さらに街やお店の雰囲気も全く違い、いい意味でヨーロッパ感が少ないような気がしています。アジアというか中東の文化も入っているエリアなんだなとしみじみ感じどんなお店に入るにしてもちょっと躊躇いがち。臆病者の性格丸出し状態です笑笑。ここに6ヶ月くらい住むとは未だに信じられません。ちょっと他人事のように自分を見ています。12月1日からシェアハウスに移り、さらに4日から仕事が始まるので、そうしたらもう少しここで暮らしていく実感が湧くのかしら?と思ってみたり。6ヶ月後キプロスを去る時にどんな気持ちになるのか今からちょっと気になります。

気温は日中は20度くらいまで上がります。北海道人の私には信じられない天気笑笑。

首都のニコジアでは思ったよりも車社会。クラクションもちょこちょこ鳴っていて意外とみんなせっかち気味に運転している感じ。

 

 

 

明日くらいには移民局に行って住民登録をしようと思っています。南側はEU加盟国なので入国のためにビザは必要ないのですが、3ヶ月以上滞在するには登録することが必要らしい。必要書類も調べてもよくわからないので、とりあえず持てるものは持って行ってみようと思います。ではまた!

インターン決定

こんにちは。最近インターンが決まりようやく職なしのニートから脱却できそうです笑笑。大学を卒業してからというもの来年の夏修士を始めるまで何をするか決められず、漠然とした不安感を抱えながらも結果的にはダラダラダラダラと過ごしていたのですが、インターンが決まったことにより半年間やることが決まったので気持ちが少し落ち着きました。それに伴いブログのタイトルもオランダの大学生活日記からFloaring in Europeに変更しました。心機一転よろしくお願いします。


今日はインターンと大学の卒業式のお話をしてみたいと思います。

 

 

大学の卒業式

オランダの大学ではあるあるなのかはわかりませんが、少なくともGroningenではDiploma (卒業証明書)を受け取るセレモニーが卒業した年の秋にあることが多いです。私の場合、卒業は夏頃だったのですがセレモニーは11月と軽く4ヶ月ほど間が開きました。夏頃ならドレスを着ても寒くなかったのでしょうが、オランダの11月はドレスを着るには凍えるほど寒いので着る服に悩んだ結果スーツっぽい感じにしようと思い久々お洋服にお金をかけました笑笑。個人的にはまたGroningenに行けるのが楽しみで仕方ないです。そして今回行ったらしばらく行くことはないんだなと思うと寂しい限りです。4年間オランダの大学に通ってオランダ愛がとても芽生えたなと離れてみてしみじみ感じています。

 

 

インターン

前回の記事でチラッと書いた通り、難民や移民の生活や言語支援をしているnpoインターンの応募をしていたのですが、無事その団体から採用の通知をもらいました。12月から働くので今はその準備中で家探しをしています。というのもそのnpoがあるのはキプロスという南ヨーロッパの東側にある小さな島国なんです。

maps.app.goo.gl

修士で多言語社会や言語学習を学んでいく前に、難民や移民の言語支援のリアルな現場を経験してみたいなと思っていたので希望していたところに決まって嬉しいです。キプロスを選んだのはヨーロッパの中で一番人口に対する難民の数が多い、とても難しい状況に置かれている国だからという理由もあったのですが、それ以上に西ヨーロッパから出てみたいというとても自分勝手な理由で決めました。修士も大学はかなりの確率で西ヨーロッパのどこかの国になるのかなと思うのですが、4年間オランダに住んでみて、なんとなくこの先どのような生活をするのか想像できてしまえるのがつまらないなと感じていました。大学をオランダに決めた当時はまだ日本に住んでいてオランダでの生活も全く想像ができませんでした。その不安とドキドキをもう1度味わい、何か全く違うことに挑戦してみたいと思い、このインターンに決めました。南キプロスなので(キプロスは南と北で分断されている国で、北キプロスではトルコ語が話されています)ギリシャ語が話されているのですが、今現在私はギリシャ語が全くと言っていいほど話せません。インターンはもちろん全て英語なのですが、少しくらいはギリシャ語を学ぼうかなと思っています。そんな無謀ともいえる挑戦をまたできることが嬉しいですし、そのような選択をできる自分がとても幸せな立ち位置にいるなと感じています。今はキプロスの歴史や情勢、移民政策などを先に勉強しているので、言語は少し後回しになりそうです笑。

 

 

 

最近周りの人にようやくインターンが決まったと報告できるのが嬉しいのですが、キプロスだよというと決まって「え!!」みたいな反応が返ってくるのが面白くて楽しんでいます。大学を卒業してからダラダラしていた私ですが、12月からは週40時間フルタイムで働くので、今のうちにゆっくりしておこうと思います笑笑。ではまた!

 

大学卒業!そして3年ぶりの日本

こんにちは。そしてお久しぶりです。無事大学を卒業して、3年ぶりに日本で1ヶ月夏を過ごしました。今はまたドイツに戻ってきて次の一手の準備をしています。今日は私の夏をシェアしたいと思います。

 

大学無事卒業!

前回の記事で全てのテストが終わりましたとお話ししたのですが、無事そのテストも合格していたので無事全ての単位を取り切り、大学の卒業が決まりました。まだ卒業式のようなものが行われていないので(10月か11月にあるらしいです)実感があるようなないような気分です。これで私は学士をとることができたのですが、あと1年か2年勉強を続けて修士も取るということは心に決めています。学士で社会言語学を学んでその世界にどっぷりハマり、もっと勉強したいと素直に思えるようになったので、その後にどんな職に就けるのかはわかりませんが、自分の興味のままに勉強を続けようと思います(甘い考え方かもしれませんが)ただ前回の記事でも書いた通り、修士を始めるのは来年の夏になるかなと考えています。

そしてその間にする次の一手の準備をしています。というのも夏はゆっくり過ごすと決めていたのですが、修士を始めるまで1年ダラダラ過ごすつもりはないのでインターンやボランティアを探しています。職種としては難民や移民支援の団体で働いてみたいと思っています。大学で社会言語学や多言語社会について勉強すると移民や難民についての話や、言語を通じてどのように排他的ではない社会を作り上げていくかという議論をするのですが、その現場を経験したことない私がクーラーの効いた快適な大学のセミナールームでぬくぬくと議論することに違和感を覚えていて、勉強を続ける前にまず一度その現場を体験したいなと思っています。決まったらまたこのブログでも報告したいなと思います。

 

3年ぶりの日本へ

両親がドイツに住んでいる時期もあり、日本に行かずとも両親に会える環境にいたため、丸3年間日本に戻らずヨーロッパで過ごしていたのですが、家族や友達に会いたいと思い、この夏日本に行ってきました。久しぶりの日本で改めて、自分のルーツを確認することができました。地元のお店などに行っても自分を覚えていてくださることもあって改めて自分が育った場所は日本なんだなと感じました。同級生にも会い、同世代がもう社会人として働き始めていることに少し焦りも感じつつ、良い刺激を受けました。今年の夏を日本で過ごしてみてもう少し頻繁に行ってもいいのかもしれないなと思いつつ、金銭的な壁もあるので次いつ行けることやらと思っています笑笑。

 

 

オランダの家も引き払ってしまい、次の行き先もきっとオランダではない以上このブログのタイトルと内容が噛み合わなくなってきました笑笑。いいブログタイトルが思いついたら変えようと思います。ではまた!

日本にいく際、経由したドーハにて

地元北海道にて

 




 

オランダ生活終了

こんにちは。卒論後にあったエッセイとテストも終わり、ついにGroningen大学でやらなければならない全ての課題が終わりました。(テストにちゃんと受かって再試がなければ笑笑)今日は卒論の結果に加えてここでの大学生活を振り返ってみようと思います。

 

卒論の結果

卒論の結果は提出から2週間後に届きました。ここで10段階中5.5以下だった場合は7月頭まで書き直しの期間がもらえるので結果はとても早く届きます。私は可もなく不可もなく平均ど真ん中くらいの成績でした。提出した時は開放感に溢れていたのですが、結果をもらったときはとても悔しくて思わず自分の部屋で泣いてしまいました。特にセカンドリーダーといって自分の卒論を担当してくれた教授ではない教授からのコメントがかなり厳しく全体的に薄っぺらい内容だと言われたのが心にきました。卒論を担当してくれた教授からのフィードバックはそこそこ良い内容だったのですが、本当に面白い!と思えるような卒論を書きたいと思っていた私は薄っぺらい内容と言われてかなり悔しかったです。あまりにも悔しかったので書き直しをして7月頭に再提出しようかと思ったのですが、私の場合問題点はインタビューの段階にあり、インタビューをやり直して書き直すことは不可能なのでやめました。周りからは合格した上に別にとても悪い成績ではないから頑張って合格した自分を認めてあげなと言われたのですが、この結果を消化するのに1週間かかりました。今は留年することなく(オランダの大学は留年率も高くやめてしまう人も少なくはないので)全ての単位を取りきり卒論も頑張って書いた自分を少しは認めてあげてもいいのかなと思います。でも正直しばらくは自分の卒論は見たくないです笑笑。

 

 

Groningen大学で3年過ごしてみて

2020年にLeiden大学からGroningen大学に移ってきて改めて自分の選択は間違ってなかったなと思っています。Groningenでは自分が心から興味のある言語学、特に社会言語学を集中して学べたことやそれに加えて政治学を学べたことは本当によかったです。また、Leiden大学でのドイツ語の授業はアカデミックな内容ではなかったのに対して、Groningen大学ではドイツ語をアカデミックなレベルで使いこなせるように考えられた授業やドイツ語で何かを学ぶ授業を受けることができたので、自分のドイツ語を確実に伸ばすことができたのも満足しています(その代わりたくさん苦労もしましたが笑笑)卒論を英語ではなくドイツ語で書いたのもチャレンジングでしたが、ここでの授業があったからこそできたことだなと思っています。Groningen大学で学んで改めて自分は社会言語学の中でも多言語社会(個人もしくは社会で1つ以上の言語(方言なども含めて)を使うこと)について修士で学んでいきたいんだなということも確信できました。ただ修士は半年、もしくは1年後に始めることにしました。というのもヨーロッパにおいて修士にアプライする期間は3月から遅い所で7月くらいなのですが、その準備の期間ドイツに留学していたことでずれたスケジュールや卒論のことでいっぱいいっぱいで、考える時間を取れませんでした。ここにいきたい!という大学がすぐには見つからず焦って決めることでもないのかなと思ったため、まずは少し休んで考える時間をとって(少しインターンかお仕事をしてみるのもいいのかなと思って探したりもしています)そのあと修士を始めようと思っています。ヨーロッパのさまざまな国の大学を検討しているので、オランダに残るかもしれませんが他の国に移るかもしれません。新しい国で学ぶのもいいかなと思っています。

 

 

 

先日ようやくエラスムス学生としてドイツで半年受けた授業の結果やら書類が届きました。エッセイなどを提出してからなんと2ヶ月半もかかりました苦笑。今はそれがきちんと期日内にGroningen大学で登録されるのを待っています。これがきちんと登録されないと卒業できないので笑笑。また結果をもらった後に経験談を提出しなければならないのですが、なんせもうドイツからオランダに戻ってきて4ヶ月ほど経っているので今更感がかなりあります。とてもめんどくさいのですが今週末にでもやろうと思います。大学の課題が終わってもやることが多い笑笑。今週にはもうオランダの部屋を引き払ってドイツに引っ越すので友達と会ったり、荷造りをしたり、バタバタしています。オランダでの最後の数日を楽しみたいと思います。ではまた!

最後の試験の日に試験会場の建物から撮ってみました。街中に運河があるこの景色がきっと恋しくなるんだろうなと思いつつ

 

卒論が終わり

こんにちは。卒論の提出が終わり、後1つエッセイと1つテストがあるものの少しリラックスした気分で過ごしています。オランダではここ数日暖かい日が続いていて今日は27度まで気温が上がりました。今日は先日提出した卒論についてのお話と最近の私の日々についてお話ししたいと思います。

 

卒論が終わり

卒論の提出が6月1日だったため、1日の朝一のセミナーが終わり次第もう一度ゆっくり読み直した上で昼過ぎに提出しました。提出した時は本当にめちゃくちゃホッとしました。結果は15日に出るのでドキドキしていますが、できることは全てやったと言い切れるので、とりあえずは満足しています。今週、この大学での最後のセミナーやプレゼンも終わり、ここでの生活も終わりに近づいてきました。とはいえまだエッセイを書いたりテスト勉強をしたりしているのであまり実感が湧いていません。全ての結果が出揃ったらもう少し実感するのかなと思います。そして実はかなり前の記事で書いていたドイツ語の筆記試験を落としてしまっていた私は5月末に大学生になって初めての再試を受けました苦笑。

 

netherlands-university.hatenablog.jp

落としてしまったテストの話はこちらから。再試の結果がつい先日出て、無事合格していたので単位を落とさずに済みましたが、心底焦りましたし、卒論を書いている時期に再試もあったので、心がずっとざわざわしていました。本当に再試なんて受けるものではないですね…今後は絶対にないようにしようと心に決めた出来事でした笑笑。

 

内見

ここでの生活も終わりに近づいてきて卒業も見えてきたので、今住んでいる部屋の次の借り手を探し始めました。今回は自分たちで探さなければならないので、ルームメイトと一緒にFacebook上で探しています。Facebookでは家を探すグループがたくさんあり、そこの1つに投稿したのですがオランダの住宅事情は厳しくたくさんの人が部屋を探しているため、12時間後には40件以上のメッセージが届き改めて住宅事情の厳しさを目の当たりにしました。今回私たちはその中から5人内見に来てもらうことにしました。今週末にはこの内見が終わるので、終わり次第ルームメイトが次に借りる人を決めると思います。自分が次の人を探すにあたって感じたのが人種やジェンダーによって部屋を見つける難易度が全く違うということです。女性オンリーと掲げている家も多く、男性は特に家を見つけるのが難しい状況です。またヨーロッパ外から来ている人も家を見つけるのが難しい傾向にあります。なので、男性でヨーロッパ外から来ている人たちは本当に家を見つけるのが難しいんだろうなということをメッセージからひしひしと感じました。40件以上メッセージがきた中から、内見に来てもらう人を選ぶのは本当に心苦しかったです。オランダは海外からの学生も多く受け入れている国で、国民全体も自分たちはリベラルでオープンだと誇りに思っている部分もあるのですが、このような住宅事情を見ると、まだまだ理想にはは届いていないなと思うことばかりです。

 

 

先日の記事でルームメイトとお好み焼きパーティをすると書いたのですが、生粋の道産子でもなんとか美味しいお好み焼きが作れました。ルームメイトの1人は料理好きでもあるので、自分で作りたいといってレシピまで聞いてきてくれました笑笑。でも流石に6枚のお好み焼きを作るのは重労働でした笑笑。私はしばらく食べなくても良さそうです笑笑。ではまた!

ここでの大学生活最後のセミナーがあった日の帰り道。とてもいい天気だったので記念に一枚撮ってみました。