Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

自分は移民なのか?

こんにちは。3ブロック目がスタートして1週間以上経ち、だいぶ新しいコースと生活リズムに慣れてきました。私生活においては、強風のせいでシェアハウスの階段の上にあった天窓が窓ガラスごと飛んでいってしまい、透明なプラスチックを貼って対応することになるという、衝撃的な出来事もありましたが、今ブロックは1番ワークライフバランスを成立させられていると思います。今日は新たに取り始めた授業を受けて思うことと、今日参加した珍しいミーティングについてお話ししようと思います。

 

EUと移民

今期の政治学ではEUの移民政策についての授業を取っているのですが、教授が学生の出身地の例をよく聞くため、最近日本の移民政策についてよく考えています(日本に入ってくる人、日本を出ていく人どちらについても)。そこでふと思ったのが、自分は移民というカテゴリーに入るのか?という疑問。もちろん移民をシンプルに自国を離れて違う国に住んで生活している人を指すのであれば、私は移民です。ただ言語学的にみても、移民という言葉はどうもそれ以上の意味合いを持っていることが多いかと思います。移民と聞いて思い浮かべる人は、自国の経済状況が悪くて他国に働きにきている人だったりすることもあると思います。そもそも大学が終わったらオランダから離れるかもしれない私は移民なのだろうか?と自問自答したりします。みなさんは移民と聞くとどのような人を思い浮かべますか?

EUと移民という授業ではありますが、人が移住する理由とともに、なぜ人はなぜ移住しないのか?という疑問についても話しています。特にEUでは比較的他国に移住することが簡単なのに、他国に移住する人は人口全体の3%とかなり少ないです。そう考えると、人はどのような条件が揃ったら移住するのだろう?と分析することもできます。これは日本にも応用できるのではないかなと思います。日本も周りの国と比べて他国に移住する人が少ない国です。言語、自国での環境、教育、色々理由はありそうですが、言語学もやっている私は、この話題における言語の影響に関心があります。

 

学生による授業の評価

さて話は変わって、今日は珍しいミーティングに参加してきました。毎ブロックの授業が終わると、その授業に関するアンケートが学生に配られて、学生はその授業についてのフィードバックを出さなければならないのですが、強制ではない為、出す人が少ないのが常々問題視されていました。(めんどくさいという理由もありますが、どうしてもテスト期間中の忙しい時期に配られるせいで忘れがちという理由もあります)ということで、今年度から学科が新しい試みを始めたのですが、それが学生によるパネルディスカッション。オーガナイザーの学生とフィードバックの対象となっているコースを受けた学生からランダムにセレクトされた学生が集まり、自分の受けた授業について話すというものです。たまたま私は前のブロックに受けたドイツ語のクラスからランダムに選ばれた1人となり、今日参加してきました。本当は5人の学生が集まるはずが、本当に来たのは2人で、オーガナイザーの学生を合わせても4人という集まりの悪い会にはなりましたが、他のコースを取った人からの話を聞くのは面白かったです。もう一人はスペイン語のクラスを代表してきていたのですが、同じ言語を学ぶ授業でも授業やコースの組み立てられ方が全然違うことを身をもって実感しました。この会議の内容は参加した学生の名前は匿名にされて教授にもシェアされるのですが、如何せんドイツ語のクラスの人数が少ないので、話した内容的にも私が話したというのが教授にバレそうだなと思ってちょっとヒヤヒヤしています笑笑。

 

 

今週はずっと強風で外に出る雰囲気ではないので、週末も家にひきこもることになりそうです。本当は散歩にでもいこうかと思っていたのですが、あまりにも天気が悪くて...。早く天候が回復することを願って。ではまた!