オランダの大学生活日記

高校卒業後、オランダに正規留学した私の日々です。今はGroningen大学でEuropean Languages and Culturesを勉強中

またまたエッセイライティングの季節

こんにちは。2年目の3ブロック目も講義期間は明日で終わり、来週から3週間のテスト期間に入ります。私は試験ではなくエッセイの提出が3つあり、全てが2週目までに終わる予定なので、最終週はホリデーになりそうです。今日は私のエッセイのテーマについてお話ししてみたいと思います。

 

今期のエッセイたち

今ブロック私は、EUと移民、社会言語学とメディア、そしてドイツ政治という3つの授業を取っています。そしてそれぞれの授業のためにファイナルエッセイが1つずつある形です。

EUと移民についてはルーマニアからオランダに来ている大学生のアイデンティティの変化、というテーマにしました。大学という比較的インターナショナルな環境に来ることで、自分の自国民としてのアイデンティティと、EU市民としてのアイデンティティに変化が起こるのか?というのが大まかなリサーチクエスチョンです。自分のアイデンティティは何層にもなっていて、出身地に基づいたアイデンティティの他、ジェンダーや、宗教や趣味やライフスタイルに関連したアイデンティティが複雑に絡み合って形成されているのでそこから出身地に基づいたアイデンティティだけ取り出すのは厄介な話ではあるのですが、(というかそもそもアイデンティティに関してのリサーチは定義が曖昧なことが多くてめんどくさいテーマになりがちなのですが)、アイデンティティに興味があるので、このテーマにしてみました。ルーマニアを選んだのは周りの友達やら知り合いにルーマニアから来た学生が結構いて、アンケートを取りやすいなと思ったからです笑笑。(エッセイには東欧からの学生はあまりリサーチされていないからという後付けの理由を研究の意義として書きますが笑笑)これでも3つのエッセイの中では一番事例がはっきりしていて書きやすいエッセイになるかなといった感じです。

 

続いて社会言語学の授業のエッセイではトランプ前大統領がコロナウイルスのことをチャイニーズウイルスと呼ぶこととその影響をテーマに据えました。トランプ前大統領ともう一人、共和党の政治家が発言したことを分析する予定です。

もしよろしければ、こちらに私が分析する予定の動画のリンクを2つ貼っておきます。だいぶ圧の強い動画ですが苦笑。

www.youtube.com

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チャイニーズウイルスと呼ぶことそのものについてもそうですが、それをどのように正当化しているのか?ということや、その影に隠れている彼らの持っている(もしくは大なり小なりアメリカに根付いているかもしれない)イデオロギーについて考えてみることになりそうです。反中国の考え方だったり、ウイルスに国の名前をつけるということはどういうことなのか?その裏にはどのようなパワーバランスがあるのか?などの質問が分析する上で大事になってくるかなと思います。これは自分がアジア人だからということで、割と意識的に選んでみたトピックです。最近自分のバックグラウンドはフルに生かしていきたいな、という思いが強く芽生えてきていて、ヨーロッパでアジア人として、マイノリティとして生きていく上で自分の存在価値やアピールポイントはそこにあるのかなと思ったりしています。もちろんこの件に関しては、私は中国から来た人ではないので、アジアと一括りにはできませんが、同じアジアとして(もしくは東アジア)、という意識は日本にいた時よりも強くなったのかもしれないなと客観的に自分の気持ちの変化を感じています。

 

さて最後のドイツ政治の授業のためのエッセイ。これがドイツ語で書かなければならないのでかなりやばい(笑笑)エッセイになりそうです。テーマはドイツの極右政党がどのようにナチズムの歴史について語り、その上でどのようにドイツ人としてのアイデンティティを作り上げているのか?です。またアイデンティティについてというツッコミは自分でもしたいところなのですが、如何せん私の今の最大の興味はアイデンティティなので許してください笑笑。

ドイツの極右政党AfDについてはこちらから。2013年にできた政党で2015年のいわゆる難民危機の際に力を伸ばした政党です。

ja.wikipedia.org

ドイツの極右政党AfD(ドイツのための選択肢)は歴史修正主義的とまではいかなくても(党員によってはかなり歴史修正主義の人もいますが)ナチズムの歴史を軽視する傾向が度々問題視されています。と同時にナチズム時代に使われていた言葉や、それを連想させるような言葉を使い、ドイツ人としてのアイデンティティをまた強めよう!という発言もしています。自分たちのナチズムの歴史から距離をとる一方でナチズム時代のイデオロギーを自分達の都合の良いようにナチズムではないと誤魔化しながら使っているというパラドックスが見えてきます。AfDという政党がどこまでネオナチなのか?という疑問はこれとは別にありますが、少なくとも当時使われていた言葉を利用していたり連想させるような表現をしていることは確かです。今回のエッセイはその結びつきについて調べたいなと思っています。このテーマは私にドイツ人の血が流れているということを踏まえて、ドイツの歴史を知るべきだと感じ、選んだテーマになります。成長過程のさまざまな段階でドイツの歴史と向き合おうとはしてきましたが、ドイツ人の父からしてみれば多分私はまだまだ向き合えきれていないと思うので、そういった意味も込めてこのテーマを選んでみました。(難しいのは承知の上でやってみよう!といった感じです)。ドイツ人として罪と責任をどのように感じるのかは人それぞれですが、私個人としては少なくともドイツ人としての責任はあると考えているので、そのためには向き合おうとすることがまず大事なことなんだと思っています。

 

 

これらをあと2週間ちょっとで完成させるというのが私の今の課題です。1月半ばにエッセイで苦しんだばかりなのに、またその季節がやってきたか、といった感じです笑。しかも今オランダはとても春らしく雨も少なくて暖かい日が続いているので、本当は外に出たくてうずうずしているのですが、それはテスト期間最終週の休みの週まで我慢することになりそうです。またエッセイが形になったらブログを更新しようと思います。ではまた!

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先日少しでも春を感じようと買ったエアープランツを添えて