Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

エッセイとプレゼンテーションの狭間で

こんにちは。クリスマスホリデーシーズンまで後3週間ほどとなりましたが、その前に課題の提出やらエッセイの準備があって何かと忙しくしています。目下のところ来週にプレゼンテーションを控えているのでその準備に追われています。テーマはカナダの先住民であるファーストネーションズなのですが、個人的にカナダの歴史に触れたことがほとんどなかったので、まずはカナダの歴史を調べるところから始めています。それ以外に3本のエッセイを抱えていてこれらを1月末までに完成させなければならないのですが、ようやくテーマが決まってきたのでそれを今日は皆さんにシェアしたいなと思います。

 

初めて日本をテーマにしたエッセイを

オランダの大学に来てはや3年目で今の大学に移って2年目なのですが、これまで日本についてのエッセイを書いたことがありませんでした。もちろん私がヨーロッパの文化や言語を専攻していることが1番の理由なのですが、ヨーロッパに関係のないジェネラルなコースでも日本について書いたことがありませんでした。特に避けてきたわけではないのですが、チャンスやタイミングがありませんでした。でもここにきて自分の出身を生かしたエッセイを書きたいなと思いidentity politicsのためのエッセイで日本に関連したテーマを選びました。テーマはリバースオリエンタリズムオリエンタリズムとは西洋が植民地時代にアジア、特に中東に対して作り上げたイメージやディスコースを指します。この時に西洋の諸国はアジア、特に中東に対してエキゾチック、発達していないなどのイメージを広め、アジア側からの発信を阻害していました。アジアに対する知識をヨーロッパ側から発信することでヨーロッパ側からの見方を正しい知識として定着させたことに問題があるという議論です。リバースオリエンタリズムオリエンタリズムが東洋側からどのようにリアクションとして返されているのかという話です。私の場合は日本がオリエンタリズムに対してどのように反応をしているのかというリサーチです。特に観光業や文化交流について注目したいなと思います。オランダに来てから特に大学で日本について改めて考えたり調べたりすることがなかったのでこの機会にゆっくり考えてみたいなと思っています。

 

ドイツ語でのリサーチ

さてドイツ語では今期が最後の授業なので締めとしてファイナルエッセイを書かなければなりません。上記のエッセイと違ってもう少し短いエッセイになるのですが、ドイツ語で書くため作業量は膨大です。なんせ正しいドイツ語もアカデミックなドイツ語も書けないのでちょこちょこフィードバックやら直しをもらいながら書いているのですが、いかんせん直しの量が多くて終わらない気分です。テーマはドイツにおける移民が増えることによって起こる多言語社会(migrationsbedingte Mehrsprachigkeit) についてで、特に教育の場で起こる問題について注目しています。今までの研究では移民がどのように教育の場でドイツ語を学べるのか?やそこでの差別について多く調べられてきていましたが、ドイツ側がどのようにこの問題を表現してきたのかということにはあまり注目されていなかったのでドイツの社会や政治の場で移民による多言語社会がどのように表現されているのかを調べています。ただ政治の場で発行される書類はとてもフォーマルなドイツ語なので理解するのも大変ですし、それを分析するのはもっと難しいなと思っています。ようやく自分が何を書きたいかが明確になってきて8割方書けたのであとは仕上げと直しだけ、頑張ろうと思います笑。

 

クリスマスシーズンということで、街中に大きなクリスマスツリーが飾られていました。

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最近寒くなってきて外に出ることが減ったのですが、このようなイルミネーションやら飾りを見るために街中をぶらぶらするのもいいかなと思っています。ではまた!