Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

文学社会学

こんにちは。1日のほとんどを大学で過ごしてようやく自分が大学生だったという事実を思い出しています。そしてとりあえず今週の授業が全て終わったので、そのお話をしてみたいと思います。

 

文学もそんなに悪くない

今期はとりあえず5つの授業を取りました。そのうち今週スタートしたのは3つで、他の2つのうちの1つは来週、もう1つは教授の都合で11月の半ばにスタートします。

 

1. 文学史と地域の歴史

1つ目の文学系の授業がこちら。実は時間割にうまくハマるものがなくて、単位を取るための最終手段として選んだ授業のため、とても興味があったとは言えない授業です苦笑。内容としてはストラスブール(フランス)を例に取り、その土地で書かれた作品を紐解くことがどのようにその地域を理解することにつながるのか?という授業です。ストラスブールはドイツの領土だった期間も長く、ドイツ語で書かれた作品も多数存在していて、その辺りの歴史も文学作品を通して理解してみようという授業です。ただ私は文学作品の分析が大の苦手で、文学を専攻している学生の中でめちゃくちゃアウェイな気分を味わっています。読む量もなかなかに多く、やっぱり無理やりとった授業は碌なことがないなと思っています笑笑。まあこれも良い経験かなと考えるようにしています。これだけドイツ語を読んだらドイツ語も伸びるかなと思うので、頑張ってリーディングについていこうと思います。

 

2. 文学社会学

そしてもう1つの文学系の授業がこちら。これは文学作品が社会にもたらす影響や、文学作品が世間でどのように価値づけられるのか?という授業です。これは文学が苦手な私でも楽しめる授業かなと思って取ってみたのですが、大正解な判断でした。フィールド調査もあって、様々な人が街中で何かを読んでいる姿の行動調査をする予定です。こちらも周りの学生は文学を専攻している学生ばかりなので、ここまで政治学言語学を学んできた私はちょっと異色なのですが、このバックグラウンドをいかせそうな授業です。

 

3. 言語と現実

そしてこちらが一番楽しみにしていた言語学の授業。認知言語学系の授業で、私たちが話している言葉が現実を受け止めるときにどのように影響するのか?ということを学びます。有名な話だと、例えば左と右という言葉がない言語があり、すべて東西南北で左右を説明するとき、その言葉はその言語を話す人たちの現実認識にどのように影響するのか?のような問いを考える授業です。認知言語学はいつも興味があったのですが、私の通っているGroningen大学では学べないので、今がチャンスかなと思って取ってみました。

 

このほかに言語と政治という授業と歴史言語学と言語比較という2つの言語学系の授業を取りました。これらもはじまり次第このブログに内容を上げたいと思います。

 

 

 

 

先日の記事でドイツとデジタル化は相性が悪いという話をしましたが、大学が始まってそれをさらに感じています。大学のプラットフォームがあるのに、シラバスは印刷されたものを配られたり、教室が黒板しかなくスクリーンがないなど、オランダとの違いをひしひしと感じています笑笑。高校以降で黒板を見る機会がなかったのでめちゃくちゃ懐かしい気分になりました。ではまた!

 

大学のキャンティーンにて

学生価格があるのでオランダと比べてめちゃくちゃ安い!そしてオランダと比べて種類も豊富!