Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

ボンでの2日間

こんにちは。11月の後半から12月前半にかけてバタバタしていて、ようやくまた落ち着いてきました。今日は数週間前に始まった講義についてと、今週末参加してきたプロジェクトについてお話ししたいと思います!

 

言語史と言語比較

教授の都合で11月半ばにようやく始まった講義がこちらの言語史と言語比較。この授業は言語史を言語比較の観点から見る授業です。言語史とは言葉や発音、文法が時代と共にどのように変わってきたのかを見る授業です。例えば、言葉一つとっても意味が変わったり、他の国からの影響で、元々の言葉がなくなったり、時代の影響で使われなくなったりと色々変わるものです。言語比較ではさまざまな言語の中から共通点や違いを探したり、発音という観点に絞って似ている言語を比較してみたり、歴史の影響で違う言語を持つコミュニティが出会ったときどのように言語は変わるのか?ということを分析します。こう考えてみると、言語比較の中には歴史的に考えてみる観点が色々あり、この2つのコンビネーションはとてもうまくハマるものだなと感じています。教授はヨーロッパの言語だけではなく、他の言語についても考えよう学生を促したりしているので、その教授の考え方もとても面白くて気に入っている授業です。

 

ボンへの旅

今回のドイツでの半年の留学中、何か大学以外のこともやらなきゃと思い、実はあるプロジェクトに応募していました。それがドイツの学校(小学校から高校まで幅広く色々な学校が参加しているみたいです)に出向いて、自国の文化について紹介するというプロジェクトです。今回私はありがたいことに参加できることになったので、ドイツのボンという街で、研修に参加してきました。ボンは昔まだドイツが東西に分かれていた時の西ドイツの首都だった都市としても知られている街です。研修は1日半だったのですが金曜日の夜にはボンに行ったので合計で2泊してきました。研修では、自国の文化をどう客観的に分析するか?やステレオタイプのイメージを伝えないためにはどうするか?という話から、授業の作り方のような実践的な内容まで学びました。前者の文化についての研修は、自分が大学で学んできたこととかなり重なることも多かったのですが、私にとっては教育学は未知の世界なので、授業の作り方などはとても面白かったです。間違っても私が日本人を代表して日本とはこういう国ですと話すようなものではないですが(そもそも日本を日本と一括りにして話すことすらほぼ不可能だと思っています)、私の視点から少しでも日本という国を伝えられたらなと思っています。来週にはどこの学校に派遣されるかも決まる予定なので今からワクワクしています。研修ではドイツに住んでいる外国人が集まっていて、ヨーロッパからの学生も多くいたのですが、ヨーロッパ外からの学生もちらほらいて、なかなか面白い環境でした。夜はみんなでクリスマスマーケットに行ってみたりと、2日間で友達が増えました笑笑。

クリスマスマーケット

ライン川がとても綺麗でした!



大学での授業は火曜日から始まるので、明日は少しゆっくりしたいなと思います。実は電車がめちゃくちゃ遅れて(とはいえ、ドイツの電車は遅れることで有名なので珍しいことではないのですが)夕方には戻れるはずが到着が9時になりそうな状況の中、電車の中でブログを書いています。だからドイツの電車は嫌だなぁと思いつつキャンセルにならなかっただけありがたいと思うことにします。ではまた!