Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。昨年はあまりブログを更新できず初めて年間20記事を下回ってしまいました。密かに最低20記事は上げようと思っていたので、今年こそは余裕で20記事超えられたらいいなと思います。どうぞお付き合いください笑。

クリスマスもお正月も4連休だったので最近は休みが多くダラダラしていました。明日から仕事始めでまた忙しくなりそうなのでその前にここ最近のことを綴ってみたいと思います。

 

お役所仕事

前回の記事でも書いたのですが、人道支援の活動をしているnpoに勤めていても、全てのことに対応できるわけではなく断ることもあるのですが、それがとても心苦しいと感じることが多々あります。

 

netherlands-university.hatenablog.jp

先日その中でも心に刺さることが2つあったので少しだけお話ししたいと思います。

1つ目は食べ物や衣服をオフィスに取りにきた難民の方で、どうしても冬用のコートが欲しいと話していた方への対応です。私が勤めているnpoでは衣服は全て寄付で頂いたものを渡しているので、サイズによっては物がなかったりということも多々起こってしまうのですがちょうどその時もその方のサイズに合うコートがなくお願いを断らざるを得ませんでした。ただ私はその時風邪気味で寒気があったため、自前の冬のコートを着てその方の対応をしていました。そしたらその難民の方が、「あなたがきているようなコートが欲しいだけなのよ!」と。ちょっと心に刺さる発言でした。とはいえ、なかったものはなかったのでできるだけ丁寧にないことを説明したのですが、いかに自分が恵まれた立場にいるのかということを改めて実感しました。

2つ目は仕事納めの日の帰る直前にかかってきた電話でした。電話をとった際に女性の方がかなり興奮した様子で、公園にホームレスの人がいて困っている様子なのに、みんな見て見ぬふりをしているから助けてあげて欲しいと話されたのですがその対応がうまくできませんでした。私たちの場合そのホームレスの方に食べ物や衣服を渡すことはできますが、なんせ仕事納めの日でその先4日は誰も働かない予定でした。また、その電話をかけてきた女性が食べ物や服はすでに渡していたらしく、頼んできたのはシェルターを探すことと、仕事を探すことでした。ただどちらも私が勤めているnpoでは対応していなく、できることといえば、仕事を探すときのコツや書類の準備を手伝うコースを紹介することくらいでした。ただそんなものを今ホームレスの人に薦めるわけにもいかず。結局お役所仕事のようにそういうことには対応していないと説明する羽目になりました。そうしたら余計にその女性の怒りを買ってしまい「この世界の全ての人は心がない!」というメッセージを送って来られました。結局休み中に上司に相談したのですが、やはり対応していないものは対応していないので年明けにまた話そうということで休み中は一度放置することになりました。電話をかけてきた人にとってもホームレスの方にとってもお役所仕事的な対応をしたのだろうという罪悪感はあるものの、他にどうすることもできない。できることといえばそういう時にどう怒りを買わずに対応するかということを学ぶこと。そんな対応を学ぶ前に助けられるものなら助けたいと思うのですが、やはりヒーローでもなんでもないのでできないことはできない。どこか心に引っかかったままのお正月休みでした。

 

Masterへの出願

話は変わり、このnpoでのインターンが半年で終わったらまた大学に通って修士を取りたいなと考えています。そのための出願のシーズンが始まってきました。国にもよるのですが、早いところは12月あたりから出願を受け付けているのでこの休み中にmotivation letter(自己推薦文のようなもの)を書いたり書類の準備をしたりしていました。私の場合はどこかの国で学びたい!というよりも社会言語学を学びたい!という感じなので社会言語学が学べる大学を国に関係なく応募する予定です。そもそも社会言語学を学べる大学はそんなに多くないので、国を絞ったら選択肢を狭めてしまうというのもあります。motivation letterを書くと必然的に過去に何をしてきたか?などということも振り返ったりすることになるのですが、振り返ってみてなんとも不思議な経歴になってきたなと感じています。日本からオランダに引っ越し、オランダで大学に通い、在学中にはドイツに半年留学し、今はキプロスにいる。せっかくならこの経歴を最大限アピールしようと思いmotivation letterなどを作成しました。それで少しでも他の学生との違いを出せたらなと思います。正直学士での成績は中の上くらいでとても秀ででいるわけでもないので、どこかの大学に合格できるかどうかとても不安ですが、だからこそいろんなところに応募してできるだけ多くの選択肢を勝ち取れたらいいなと思っています。

 

 

先日の休みの際に初めてキプロスの分断されている北側に行ってきました。私が住んでいる南側はギリシャ系なのですが、北はトルコ系。通貨も違えば話す言葉も住んでいる人も違います。国境は国連が管理しているので、市内にある国境の南側と北側でパスポートを見せ、反対側に行きます。パスポートチェックも含め割とスムーズに北側に行くことができました。北側も市内は観光地化されていたものの(トルコリラの価値が下がっているため、ユーロで払ってもらって外資を得たいという理由もあるみたいです)、少し市内から出ると全く違った景色でした。一般的にキプロスの北は南よりも収入が少なく生活水準が低いと言われているのですが、それを目の当たりにしました。ただ自然が多く残っていて海岸沿いはとても綺麗だと聞いたので、今度は北側の海岸沿いまで足を伸ばしてみたいなと思います。

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ではまた!