Floating in Europe

ヨーロッパで言語学を学んでいる学生の日々です

限界があることを知ること

こんにちは。月曜日からインターンが始まって昨日でちょうど5日間働きました。私はキプロスで難民や移民の支援をするNPOで働いているのですが、働いてみて思うこと感じることがたくさんあったので今日はそのお話をしたいと思います。

 

 

全てに対応なんてできない

私が働いているNPOではお金が十分になく、食べ物や衣服に困っている人たちに向けて食糧や衣服を入れた支援ボックスを毎週送る活動をしています。私は困っている人たちがFacebookなどを通じてメッセージを送った際に私達がどのように支援できるかなどの受け答えをする仕事をしているのですが、私たちが送れる食糧や衣服は寄付などで賄っているため全てのリクエストに応えることなど到底できません。キプロスでも寒くなってきたのでブランケットなどを聞かれることが多いのですが、数が足りなく全員にはあげられなかったり。それでもとても困って私たちにメッセージを送ってきてる人の事思うと、物がないからあげられないと断ることがとても辛く感じたりします。働き始めた時に上司からは相手を思うことは大事だけど距離感を保たないと自分のメンタルが持たないと言われましたが、本当にその通りだなと感じています。自分が恵まれた環境にいて、実際にそのような相談を受ける立場にいることを感じながらも、そんな恵まれた環境にいてもできることは限られているという無力感も感じます。支援には限界があるということを知ってはいましたが、経験するということはまた違った感覚だなとしみじみ思います。今のインターンができることをとても嬉しく思っていてやりがいも感じていますが、精神的に大変なこともあることを1週目で学びました。

 

 

英語じゃなくて算数?

私は言語学を学んだ学生なので、今のインターンではティーンエイジャーの移民や難民に英語の授業をすることが決まっていたのですが、他のインターンが先週から突然来られなくなった(来なくなった?事情がよくわかってないのですがとにかく消えたみたいです)ので突如昨日算数の授業を担当しました。英語科卒でずっと数学が苦手だった私が算数を教えることになるとは人生何があるかわかりませんね。何かを教えるという経験もあまりないのですが、もう1人に手伝ってもらってなんとかやり遂げました。参加人数はたった3人なのですが、算数もそして英語レベルもまちまちなので、とにかく大変でした。16ー18歳くらいの子達なのですが、教育を受ける機会がなかったため、テーマは割り算の筆算のやり方。自分とあまり歳の変わらない子に割り算を教えるは少し切ない気持ちになります。筆算も、もうすでに少しはわかる子もいれば九九が怪しい子もいたので、どこにどう合わせて授業をするかとても苦戦しました。さらには英語で教えるのですが、その子たちの英語のレベルもまちまちなので伝わってないこともあり大変でした。来週からは一人でやらなければならないので、来週の授業の構成をどうするか悩み中です。

 

 

初めてのインターンで疲れたので、今日は1日ダラダラしています。本当は少しギリシャ語の勉強をしたいなと思いつつ、ソファに座ってぼーっとしています。今日はゆっくり休んで明日は少し勉強しようかなと思います。ではまた!

 

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